本堂再建ご協力のお願い

小谷寺は、今から約1280年前、聖武天皇の神亀5年加賀白山の開祖泰澄上人が、白山から伊吹山までの峰々に修験道場を開き、その時小谷山に建てられた坊舎のなかのひとつでした。

1429年、後花園天皇より如意輪山という勅額をいただき勅願寺になりました。大永4年、浅井亮政はここを祈願寺と定め、仏田を寄付して寺号を常勝寺より小谷寺と改めました。

1593年、豊臣秀吉によって現在地に小谷寺が再建され、四十四石余りの朱印を与え保護され、その後徳川家康は寺領四十余石と定め援護したと伝えています。

ご本尊如意輪観音菩薩をはじめ貴重な寺宝は指定文化財になっております。歴史の重みをもつ真言密教の古刹であります。

しかしながら時移り人変わりて往時の面影もうすれ、300年という長年の風雨にさらされ現在まさに倒壊寸前の様相を呈してまいりました。

私たち祖先が、感応あらたかに霊仏として久しく崇敬し、安堵の霊刹として護持し続けてきた小谷寺本堂を修復再建し、先人の篤行をたたえ祖先の偉大な文化遺産の保存にまねく求道の人々に安らぎの場を提供することは私たちの責務かと存じます。

このたび篤志ある方々の賛同を仰ぎ復興いたしたいと存じます。

この趣旨に皆様の暖かいご理解を賜り、小谷寺再建、霊刹興隆に御奉賛下さいますよう伏してお願い申し上げます。

令和4年 10月